「こんにちは。お元気ですか」2012年
 

2012.12.03-2013.01.20

冬将軍と夏女神が入れ替わりにやってきます。
今年の冬は寒暖の差がいっそう激しいようですよ。“風邪”を引いていませんか?腰から足元までしっかり温めて冷やさないようにし、上半身は〈脱ぎ着〉できるものにして「頭寒足熱」をいつもいつも心がけ、身体全体を自分で感じて心地よい温度を保ってくださいね。そのためのヨーガでもあるのですから。感じることを鍛えているのもヨーガの特徴です。五感を研ぎ澄ませるようにレッスンの中でも「自分に集中」しているわけですから…。
 “動禅”と言われているハタヨーガは、ポーズ(アーサナ)をして自分を開放させて、感じていなかった身体の感覚を発見し、迷っていた心が整理され、あるいは解決したりといった心模様が浮かんでくるのです。“良い”とか“悪い”とか選ばないで今の自分を認めてあげる。そういうことを磨くこともヨーガの一部なのです。
 2013年以降はもっともっと自分をきちんと持っていないといけない時代になりそうです。まだまだ変化の年ですからね。そんな時は“善想”をして、願って、祈って、良い波動を自分に送ってあげて下さい。ヨーガランドは「善想ひとすじ20年」やってきました。皆さんとともに作りあげてきた善き波動が日本全体へ、世界へ、地球へ少しは届いたかな? 平和を祈ります。合掌。(ヒロコ記・H24.11.21)

 

2012.1015-2012.12.02

 ようやく涼しくなりました。お彼岸には間に合いませんでしたが、季節の移ろいを感じとると「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」の花も咲くものですね。
 私事ですが昨年11月に父が亡くなり、間もなく一周忌になります。義姉の父親も先月亡くなり、葬儀を終えたばかりです。今年の1月には会員さんのTHさんが亡くなりました。ヨーガランドへは68歳頃から10年の間いらしていただきました。男性では当時最高齢の会員さんでした。“アフターヨガ”も楽しい思い出です。だんだん身近な人があちらの世界へ旅立たれていきます。確実に世代交代しているのだなあと感じています。
 そんな折、「死後生」という言葉を最近よく耳にしたり目にしたりします。いろいろな本によればどうも死んだら “終わり” ではなく、その後も “ある” らしいのです。
 それは、この世における「正義」とか「良心」とかがキーワードのようです。なぜ人は罪を犯してはいけないという「正義」の意識を持つのか? なぜ人はお店で商品を盗んではいけないという「良心」を持つのか? 世界中の誰もがその想いを脈々と受け継いで現在に至っています。あのドイツの哲学者イマニエル・カントも「この世に正義がなければ死後生はありえない」と言っているそうです。もし「死後生」があるのなら、あちらでまたみんなに会えると思うとちょっと楽しみですね。
 それには「正義」とか「良心」を大切にして「善い事を想う」の善想をするべきなのかもしれませんね。 合掌                   (ヒロコ記・H24.10.6)

 

2012.0827~2012.1014

 ロンドンオリンピック竹縄(たけなわ)の時期にこの原稿を書いています。
去年の夏は「ワールドカップ」で、今年はオリンピックでと「なでしこジャパン」がひと暴れいたしました。
 今回のオリンピックでは日本のメダル数も多かったですね。「チーム力」での獲得が目立ったように思います。個人戦ではあるものの「チームのみんなの為に」「誰々のために」と。極めつけは競泳の松田選手の言ったことばで「(北島)こうすけさんを手ぶらで返すわけにはいかない」です。
 まさしく武士をそこに見たような気がしました。これぞ仏教のことばでいう「大我(自分だけでなく人の為に尽くす愛)」であると思います。
 東日本大震災以来、私たちの生き方が変わってきています。小我(自分本位の愛)から大我へと目覚めていくことです。ヨーガは「結ぶ」とか「調和」とかいう意味ですが、それは「思いやり」であり「慈悲」であり「愛」であります。身体を使ってポーズをとりながら身体の歪みと心の癖、心の垢を取り除こうと小我から大我へ目覚めようと1時間半かけて自分自身を見つめている時間なのです。
 呼吸のバランス(ヨーガ)を整えることや思いやりを持つだけでもヨーガです。1日は24時間ありますのでそんな心の練習をして頂けたら幸いです。私達もブータン王国のように幸福度を考えてみませんか?「足るを知る」ことと「中くらいの幸福」を考えていたら幸福度が少し上がるかもしれませんね。 合掌           (ヒロコ記・H24.8.9)

 

2012.07.04~2012.08.26

 梅雨に入りました。なのになんて涼しい日があるのでしょうか?

 洗濯物が乾いてくれるので時々はこんな日があると助かります。紫陽花の花は今が絶好調。赤(ピンク)色の花と青い色の花とがありますが、土が酸性だと青色になり、アルカリ性だと赤(ピンク)色になるそうです。母が「リトマス紙と反対だよ」と言っていました。リトマス紙は青色の紙が赤くなると酸性で、赤い色が青くなるとアルカリ性です。

 その母と6月のある日、睡蓮(すいれん)の花が見たいと言うので自宅からそう遠くない飯能のとある神社へ出掛けました。期待に応えて二つある池は、水連が見事な花模様。脇のホテイアオイを錦色の鯉がつついて遊んでいました。

 母は「睡蓮は別名“ひつじ草”と言って未の刻(ひつじのこく)※に咲くのよ」というので時計を見たらなんと午後2時9分でした。昔の人はステキな名前を付けて生活に密着させて生きていたのだなあと感動いたしました。そのことを良く覚えていた母にも感激です。私はまたひとつ宝物をもらったなあと思いました。昨年、父が亡くなり気持ちが落ち込んでいた母ですが、どうやら前向きな生活に馴染んできてくれたようです。
 私事で恐縮ですが、「ガンバレ!母さん!」       (ヒロコ記・H24.7.3)
          ※未(ひつじ)の刻:現在の午後2時の前後2時間頃

2012.05.21〜2012.07.03

 ゴールデンウィークも終わり、五月だというのに夏を思わせる天気だったり。「竜巻」があり雹(ひょう)が降ったりと今年下半期の波乱を予想させるようなお天気ですね。
 4月29・30日と仙台~南三陸~塩􄼽の旅をしてきました。往きは上野からJRの鈍行列車で乗り継いでの旅です。6時間かけて仙台に着きました。途中の大河原駅近辺では線路と並行するように流れる白石河畔の桜並木が何キロも続き、車窓の向こうは満開の桜吹雪状態。列車も徐行運転をしてくれてサービス満点。予想外だったので大変ラッキーでした。帰りは新幹線で2時間15分。どちらもありの日本の旅です。
 仙台の友人が是非見て欲しいと車で「南三陸町」に連れて行ってくれました。震災時、最後まで残って津波警報を発し続け、命を落とした若い女性がいた防災センターがあった町です。
 一歩降り立ちましたら涙が出て来て仕方がありませんでした。いろいろな人の思いが聞こえてくるようでした。ボロボロになった建物ときれいに積まれたがれき以外は何も無く、ここに生活が有ったのかと思えないほど遠く遠く広く広く見渡せました。自然のエネルギーはものすごいと思いました。でも、人の力もそれ以上です。仮設のプレハブ商店街では皆さん元気に働いていました。
『お天道様はお見通しだ』とは生前、義母がよく口にしていた言葉です。自然にお伺いを立てながら生きるのが日本人の生き方だったのではとあらため
て感じた旅でした。                   (ヒロコ記・H24.5.15)

 


2012.04.03〜2012.05.20

桜のつぼみもふくらみました。また来てくれましたね、春が…
 良かったあ…今年は本当に来てくれて良かったあ…と切に思います。
 東日本大震災から一年が経ちました。今年の3月11日は日曜日ということもあって各地でたくさんの追悼行事がありました。調布の多摩川では亡くなられた方の御魂を慰めるための灯篭流しがありましたので夕方参加してきました。
 当日は寒風吹きすさぶ小雨交じりの曇天の中、1時間半あまり、多摩川の河原で灯篭を流す順番を待ちました。寒かったです。あの日、被災者の方々もこんなふうに寒さをしのぎながらひと晩もふた晩も屋上で救助を待っていたんだなとほんの少し体感した気がいたしました。どんなに心細かったことでしょう。
 やがて僧侶の読経を合図に参加者らが灯篭を流し始めました。読経が始まるとなんと!風も雨もピタッとやみました。遠く西の空では夕焼けが見え隠れしていました。少しは私たちの気持ちが御魂に届いたのかもしれませんね。感謝です。
 これからも大きなことはできませんが自分の身の丈に合った事をやっていきたいと思いました。先ずは“忘れない”ということかと思います。    (ヒロコ記・H24.3.22)

 

2012.02.13〜2012.04.02

寒い寒い日々が続きますが寒さ対策は大丈夫ですか?
今年は本当に春が待ち遠しいですね。
 東洋医学では“風邪”の症状でも対策がそれぞれ違うようです。
“のど”が痛い時は泌尿器系に難有りなので足湯をすると良く、“咳”がひどい時は肋骨のバランスが悪いので身体を横に曲げたり肩甲骨を回したりすると良く、“鼻水”がひどい時は消化器系が弱っているので、膝までの足湯をしてお腹を温めると良いらしいです。
  どれも身体を冷やさないことが原則ですよ。
“冷えと食べ過ぎは万病の素”とは昔から言われている通りです。
身体は魂の入れ物なのですからあなたの魂が喜ぶように身体の中を万全にきれいにしてあげていれば魂も良き場所を選び、良き心が住み着いてくれるのではないかしらと思います。
春になる前に身体の中のお掃除を今ひとつ考えてみてはいかがでしょうか?
もちろん…ヨーガでネ!!            (ヒロコ記・H24.2.1)